SSブログ

「企業内連携の強化による購買力の向上とコスト削減」連携の活用例 [アライアンスから期待する効果]

                                                2010年5月18日

皆様、

こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月17日付の日経新聞に「企業:強さの条件」のタイトルで連載掲載が掲載されています。
その中に、セブン&アイ・ホールディングスの動きが載っていました。

今回の特徴は、長引く価格競争に打ち勝つため、仕入先を国内だけにとどまらず、アメリカと国内のセブンイレブンが共同で仕入れて、大量調達による購買コストを削減するものです。
事例では、南米の農場から共同でコーヒーを買い付け、同じコーヒー豆をアメリカと国内のセブンイレブンで商品化して使う事が書かれていました。
今後、果汁や鶏肉など対象範囲を広げるようです。

西友の場合は、親会社で世界最大の小売業である、ウオルマート・ストアーズの調達網を使って、世界各地の調達拠点から、大量購入により、低コストで原材料や商材を買って、他社を圧倒する低価格商品を実現していると、されています。

両社の特徴は、国際的な調達ネットワークの活用と大量仕入れによる購買コストの削減です。
何れもグループ内(企業内連携)により実現しています。

この手法は、大手製造業が、部材調達コストを削減するため、調達先を絞り、国内だけでなく海外資材業者とネットワークを作って大量に仕入れている事と同じものです。


このような大きな且つ国際的な企業内連携機能のない中小企業の場合、類似した手法は取れないでしょうか?

意識の持ち方、考え方を変えれば、上記大手流通業者のやり方を採用できます。

5月11日に、「中小企業の海外展開・輸出について;アライアンスによる解決策」のタイトルでブログを書きました。
この中で、複数の中小企業が集まって共同で輸出事業を行う事について述べました。

資材調達についても、中小企業が共同で行って購買量を大きくして、コストを下げる方法が取れます。
また、調達先の選定・選択先は、色々な方法で探せます。

例えば、以下の通りです。

1.見本市情報(資材業者や資材の確認、検索)。。。会場やWebサイトから
2.共同でWebサイトを立ち上げ資材購入リストなどを掲示する。。。必ず、資材業者から連絡が入ります
3.Google、Yahooなどから検索し、資材業者や代理店に直接連絡を取る
4.ジェトロの国際ビジネスマッチングのサイト「TTPP」(Trade Tie-up Promotion Program):引き合い案件データベースから調べる
5.中国企業の場合、 Alibaba から資材業者や資材を探す、などです。


必要な情報は、ほとんどインターネットから検索・収集できますので、後は、共同で購入量をまとめる事が出来れば、低コストによる調達が可能になります。


中小企業が共同で事業を行う場合、仕入から販売までの一連のプロセスで連携の効果を大きく引き出すことを考る事が必要です。

連携の幅は大きく、実行はち密に行う事がポイントです。(戦略は大胆に考え、戦術はきめ細かに実行する)

よろしくお願いいたします。
以上、

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0