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『ビジネスマッチング 60 成功事例集:銀行研修社 編』の紹介 [ビジネス書紹介]

                                                                       2011年4月6日

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は、ビジネス書の紹介を致します。
書籍のタイトルは、『ビジネスマッチング 60成功事例集:銀行研修社 編 平成23年4月発行』です。

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この書籍は、金融機関が取引先支援策の一環として取り組んだビジネスマッチングの成功事例集 60件を集めて紹介するものです。

私は、この書籍の序文を『金融機関の経営支援に有効なビジネスマッチング』のタイトルで書かせてもらっています。

昨今、異業種企業間の連携が活発に行われるようになっています。
私にも連携を行いたい中小企業から支援の依頼がきており、現在、複数の連携プロジェクトの運営に携わっています。

新聞記事などで「提携戦略」言葉を時々見ます。
私は、提携或いは連携は戦略ではなくて、経営戦略を実現する経営手法の一つであると考えています。
つまり、提携や連携は、経営実務なのです。

この経営実務を効果的に行う手法の一つが「ビジネスマッチング」です。

ビジネスマッチングを上手く行なうために重要なことの一つは、「Win/Win」の関係を構築できそうな相手をどう見つけるか、どう探し出すかです。

中小企業の場合、相手先は「異業種他社」であることが基本です。
同業他社は、重なり合う事業分野があるため、上手く行かないことが多いのが実態です。

異業種他社を探す方法の一つとして、いわゆる「異業種交流会」が活発に行われています。
私も何度か支援先企業と共に、異業種交流会に参加しましたが、有望な相手先候補に巡り合ったことはありません。

この交流会に販売先や顧客を求めて集客目的で参加する企業も多く、水平分業的な異業種他社に巡り合える機会は少ないと感じています。

最近多くの金融機関が、資金需要の掘り起こしを目的に取引先同士を紹介するビジネスマッチングを活発に行うようにななりました。

金融機関が行うビジネスマッチングのメリットは、取引先同士を紹介すことです。
金融機関は取引先の経営状況や特徴、経営課題、強みや弱みなどを知っています。連携の基本は、「Win/Win」の関係です。
この「Win/Win」の関係を作れそうな企業同士を紹介できるのが金融機関です。

お互いによく知らない企業が会う、一般的な異業種交流会に比べると格段に良い相手先を探せる機会が増えます。企業にとっては効率良く相手先を探せる可能性が高くなります。


また、連携を上手く行うためには、忙しい中小企業経営者を実務的に支援することも必要です。
連携作業は、プロジェクト運営と同じです。プロジェクト運営出来る実務能力も支援策として不可欠です。

『ビジネスマッチング 60 成功事例集』には、上記のような課題を克服して成功した連携事例が紹介されています。

連携・提携を行っている、或いは、これから行うことを考えている企業経営者には、大変参考になる事例が紹介されています。
これらの事例から連携・提携を行うやり方のポイントを学んで頂きたいと考えます。

『ビジネスマッチング 60 成功事例集』の購入は、下記銀行研修社のWebサイトをご覧ください。
http://www.ginken.jp/products/detail.php?product_id=357

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁


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『プラットフォーム戦略』について [ビジネス書紹介]

               2010年9月12日

皆様、

こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は、現在驚異的に売れています、『プラットフォーム戦略 作者: 平野 敦士 カールさん、出版社/メーカー: 東洋経済新報社』について読んだ感想を述べます。

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略

  • 作者: 平野 敦士 カール
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/07/30
  • メディア: 単行本

私自身も、会社勤務時に、ある業界・市場でプラットフォーム作りを行いました。
これは自社にとって有利な開発環境を作ると共に、自社だけでなく競合企業も加えた仕組み(一種のフォーラム)を作ることで顧客に安心して買ってもらえるようにする為のものでした。

競合他社にフォーラム設立の提案を行う時に、業界全体の利益と各参加企業の利益を明確に書いた資料を持っていきました。
当初、全く相手にされませんでしたが、粘り強く交渉し、何とか設立にこぎつけました。
今で言う“連携:アライアンス”活動を行った結果です。

平野さんは、お財布携帯を実現した人として知られており、この体験も含めて『プラットフォーム戦略』を書かれています。
非常に具体的、かつ、体系化されて書かれており、大変わかりやすい内容になっています。


私が、共感し、重要と感じた部分は、以下の通りです。

◆プラットフォームの5つの機能について明確に分類し、定義づけられています。
1.マッチング機能
2.コスト削減機能
3.検索コストの低減機能(ブランディング・集客機能)
4.コミュニティ形成による外部ネットワーク効果・機能
5.三角プリズム機能

◆勝つためのプラットフォーム構築の9つのフレームワークが具体的に書かれています。
1.事業ドメインの決定
2.ターゲットとなるグループの特定
3.プラットフォーム上の参加者が活発に交流する仕組みの作成
4.キラーコンテンツなどの用意
5.価格戦略、ビジネスモデルの構築
6.価格以外の魅力の提供
7.プラットフォームの管理・統治
8.独占禁止法、特許侵害などの規制に対する注意
9.常に進化するための戦略と実行

◆プラットフォームの横暴にどう対処すべきか
特に重要と感じたのは、以下の事項です。
1.自社でプラットフォームを構築するか、他社のプラットフォーム参加するかしないか、の判断するための手順
2.プラットフォーム構築時の契約上検討すべき事項
3.巨大化したプラットフォームには「オープンプラットフォーム」での対抗
⇒具体的には、グーグルの携帯電話用OSであるアンドロイドなどが、「オープンプラットフォーム」の例として書かれています。

◆日本企業復活への処方箋
残念ながら、現在、日本企業が作ったグローバルなプラットフォームはありません。
平野さんは、日本企業がどう対処すべきか、何故プラットフォームを作れなかったのかについて、事例を出しています。

例えば、ソニーはプレイステーションでプラットフォームを構築しましたが、その後、アップルの音楽配信事業に負けました。平野さんは、ソニーはプレイステーションの成功体験を生かさなかったと言っています。

日本企業に不足しているのは、グローバルに考えてどう儲けるかの仕組みづくりが出来ない点だと言われています。
この事に共感・同意します。


ものづくりをコツコツ行っていれば、企業が成功する時代は終わったと考えています。
国内市場だけで国内の競合他社と戦っている時は、それで良かったのですが、今は、海外企業と国内だけでなく海外市場で戦っていかないと生き残れません。

良い技術があっても、事業が成功しなければ何の意味もありません。

他社と連携して、グローバル市場で事業活動することが成功の要因の一つになります。
特に中小企業は、単独で行う事業活動には限界があります。連携が重要です。

私の経営支援活動の一つに、連携があります。
平野さんの本を読んで、その重要性を再確認しました。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

 


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『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』について [ビジネス書紹介]

退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント

退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント

  • 作者: 船井幸雄
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2010/06/28
  • メディア: 単行本

                                                  2010年8月15日

皆様、
こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は、最近読みました『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』について述べます。

本書は、船井総研を作りました、船井幸雄さんが書かれたものです。

船井さんは、多くの書籍を出版されていますが、私は今までどの本も読んでいませんでした。
知人から本書を紹介され、経営コンサルタントを職業としている人ならば、一読する価値があると言われ、また、本のタイトルが刺激的だったので購入し読みました。

確かに、経営コンサルタントを経営者或いは企業を支援するプロフェッショナルとしてとらえる見方は、ご自身の経験に基づいて作られており、全て自分の考え・言葉で語っている内容に迫力を感じました。

私もそのような経営者支援のプロフェッショナルになりたいと考え、日々努力し勉強し続けていますが、まだまだ努力の仕方が不足していると考えさせられました。

私が、本書籍の中で強く印象に残ったのは、以下の部分です。

◆最低でも一万件以上のコンサルティング経験がないと一人前とは呼べない。

◆重要なのは、第一に経験、加えて仕事に取り組む姿勢

◆クライアントができないこと、やりたくないことを、強要してはならない。
トップにコンサルティングの方針を受け入れてもらった後で、社員たちを納得させるためのデータ制作に入る。

◆超プロの五条件
・難しいときは単純。簡単な方法がいい
・直感はほとんど正しい
・実体験が最も力をつける
・足跡や前例は会得しておいてふだんは忘れておく
・準備は充分にしておく

◆素直さと好奇心が超プロへの入り口

◆コンサルタントに学歴、資格は必要ない。

◆外来の経営理論など何の約にも立たない

◆現場にでなくなったら社長は終わり

◆会社の命運は99.9%までトップで決まる

◆クライアントに関する学習の三つの段階
 クライアントの業界
 会社やその組織
 本人

◆共感力が大事

◆あなたはクライアントのために死ねるか

◆企業はトップの器以上に大きくならない

◆経験から得た能力が直感力を養う。
・第一要素=無意識のパターン分析;似たようなケースを数多く経験すると、それが過去に認識したパターンと合致するか、或いはそこから分化したものかを感じる能力が高まるため、新しい事象に出会った際にも無意識に次の行動を決定できる。

・第二要素=その決定がどのように展開していくか;結果を想像する
・第三要素=類似物を特定する能力

◆マクロに全体をみて確実にミクロに行動すること

◆コンサルティングは人間対人間の仕事

◆7つの成功法則
1.基本的に正攻法しかやらない。経営の基本は、原理原則、時流対応。
2.理論以上に実務に強くなる。
3.常にプラス発想
4.一日も早く働き続けることの楽しさに気づく
5.できる経験はなるべくしてみる
6.長所伸展の法則に徹する
7.24時間フル対応の覚悟で仕事をする
 
◆本物を定義づける要素
・付き合うものを害さない
・付き合うものをよくする
・高品質で安全。安心
・単純で万能
・経済的である

◆原点に戻れば現状の打開策がみえてくる


改めて自分自身への戒めとして、本書を枕元に常備しておこうと思います。
経営者にとっても参考となる良書です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


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『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』について [ビジネス書紹介]

                                                      2010年8月11日

皆様、

こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

私は、今週、半分夏休み、半分働くという生活をしています。
久しぶりに、集中して読書しています。

その中から、印象に残りました1冊である、『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』 について紹介いたします。

この本は、スタンフォード大学でアントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当しています、ティナ・シーリグ(TINA SEELIG)さんが書かれたものです。
3月に発売された後に、大きな話題になりましたので、読まれた方も多いと思います。

私も6月に購入し、ざっくりと見ましたが、あとは積んでおきました。
改めて本日読了しました。

もっと早く読んでおくべき本でした。

この本は、これから起業する人たち向けに書かれていますが、既に起業した人や、企業で勤務されている方にも必見のものです。
また、私のように、起業支援している者にも、発想の出させ方、目の付け方など大いに学ぶべき点があります。

とても柔らかな感性と不屈の意志の持ち主ですが、それをさらりと書いているところに凄みを感じます。
これから起業支援や講演する時の、バイブルの一つにしようと考えています。

私自身も企業家の一人であり、今後の事業展開を考える上で学ぶべき事が多いですね。

ここでは、書籍の内容紹介は行いません。
そんなものを読むよりも、直接読まれる事をお勧めします。

目次は以下の通りです。


第1章 スタンフォードの学生売ります
 自分の殻を破ろう

第2章 常識破りのサーカス
 みんなの悩みをチャンスに変えろ

第3章 ビキニを着るか、さもなくば死か
 ルールは破られるためにある

第4章 財布を取り出してください
 機が熟すことなどない

第5章 シリコンバレーの強さの秘密
 早く、何度も失敗せよ

第6章 絶対いやだ! 工学なんて女がするもんだ
 無用なキャリア・アドバイス

第7章 レモネードがヘリコプターに化ける
 幸運は自分で呼び込むもの

第8章 矢の周りに的を描く
 自己流から脱け出そう

第9章 これ、試験に出ますか?
 及第点ではなく最高を目指せ

第10章 実験的な作品
 新しい目で世界を見つめてみよう


事例が幾つも出て来ますので読みやすいです。

私が強く印象に残ったのは、第2章 常識破りのサーカス に書かれています以下の“下り”です。

『ニーズを掘り起こすのに必要なのは、世の中のギャップを見つけ、それを埋めることです。ギャップにはいろいろあります。製品を使う時のギャップ、手に入るサービスのギャップ、人々が自分の行動について説明するとき、話のなかにあるギャップ。。。』

この部分は、私が起業家や起業家予備軍に対して何時も言っていることと同じです。
ここからオンリーワンのビジネスを見つけて成長させていく事がとても大事です。


よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


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「ワークショップ」の価値と活用について [ビジネス書紹介]

                       2010年5月8日

皆様、

おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

最近、研修やセミナーにワークショップ形式の全員参加型・双方向性で、実作業を行うやり方を実験的に取り入れました。

今までも、1日とか複数日にまたがる研修やセミナーにワークショップ形式を採用してきましたが、比較的短時間に行うものには、座学形式の一方向型を中心にプログラムを組んできました。

私は、研修やセミナー行った後に必ず受講者に評価を行ってもらい、「通信簿」をつけてもらっています。
5点満点で評価してもらっています。

最低目標値は、「4.1点」で、今までの最高得点は、「4.6点」、最低点は、「4.2点」でした。

今年の目標値は、「満点」を取ることです。

今までの座学中心のセミナーの最高点は、「4.3点」。
4月24日(土)に行いましたセミナー: 「事業計画作成セミナー(創業・起業短期準備実践編);創業・起業を考えているあなた! 基本を学んで事業計画概要作成を出来るようにしましょう」 では、ワークショップ形式を採用した結果、今までの最高得点「4.6点」を得られた。(セミナー時間は、3時間)

やり方を工夫すれば、短時間でも効果的にワークショップ形式のセミナーや研修を行えることが体感できました。

目指そう、満点;5.0点 ゲット です。

ちなみに、5月7日のブログで書きました、6月26日(土)開催予定のセミナー 『~「調べる」とはこういうことだったのか! ~「ネットで入手できるデータを活用した効率的・効果的なマーケティングリサーチ」「データの在りか」「探しかた」「調査の注意点」が分かる』 は、ぜんぺんワークショップ方式で行います。
 

そこで、ワークショップの考え方の基本を再点検することにしました。
ワークショップのハウツーものは、世の中にたくさん出版されていますが、それらの書物には興味をひかれない。自分で試行錯誤しながらブレインストーミングやKJ法などの手法を使っていくことで自然に自分にマッチした方法を確立することが可能です。少なくとも私の場合はですが。。。


私が、ワークショップの考え方、目的・意義・社会的な意義などについて認識し理解できたのは、中野民夫氏が書いた「ワークショップ」(岩波新書)を読んだ事でした。

昨日、ワークショップの考えを再確認するために、「ワークショップ」を再読しました。
ワークショップの考えを確認するには最適な書物の一つだと思います。
ご興味がある方に、読まれる事をお勧めします。

今、あるITベンダー企業の支援をしています。
このたび、この企業のビジネスプラン作成を手伝う事になりました。ビジネスプラン作成は、今後、5年~10年の時間軸で企業の存続と拡大を図るための事業展開の基盤確立が目的です。

このビジネスプラン作成を、全員参加型のワークショップ形式で行う事になりました。
本日が初日です。

ワークショップ形式でのビジネスプラン作成過程を順次本ブログで報告します。


よろしくお願いいたします。
以上、

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


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情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」 [ビジネス書紹介]

     2009年4月30日

こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー です。

本日は、久しぶりにビジネス書を紹介させて頂きます。

◆『情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」 』 
著者:上野 佳恵 氏
発行所:ダイヤモンド社


最近発売されましたビジネス書の中で読み応えのある書籍の一つです。

既に新聞やインターネットで書評が掲載されていますし、発行部数も伸びているようですのでこの書籍についてご存知の方も多いかと思います。

著者の上野 佳恵さんは、日本能率協会総合研究所、マーケティング・データ・バンクなどを経て、マッキンゼーでリサーチ・トレーニングを担当していたという経歴の持つ主です。
現在は、リサーチ関連サービス・コンサルティングを行う(有)インフォナビを設立し代表取締役をされています。


私は、経営コンサルタントとして、クライアントの市場調査や需要調査を支援したり、講師セミナーとしてマーケティングリサーチ(「ネットで入手できるデータを活用した効率的・効果的なマーケティングリサーチ」)の指導を行っています。

このために、ほぼ毎日、インターネットを活用して情報サーチ(検索)を行っています。


今回、私は自分の情報サーチの考え方ややり方を確認する(棚卸する・点検する)目的で、この上野さんの書籍を読ませて頂きました。

 
その結果、自分のやり方について再確認できると共に、多くの共感を持たせてもらいました。

市場調査は、日々の積み上げがないと難しいけれど、想定した情報を得られ調査目的を達成し、次のアクションにつなげることが明確になったとき達成感はなんとも言えません。

そのために、上野さんが本著で述べられていますように、自分の仕事・業務に必要な情報源の引き出しと情報自体の更新が必要です。

私は、毎日仕事を始めるとき、この情報源の更新を定期的に30分から1時間ほど行っています。
この日々の積み重ねが、いざ情報サーチが必要な時に威力をはっきしてくれます。

上野さんの書籍の中で、特に私が自分の経験と照らし合わせて共感した部分は、第7章■情報プロフェッショナルへの道 で述べておられます、リサーチのプロセスに関する記述です。

''情報を何のためにどう使うのかという目的を明確にし、与えられた時間やコストの条件を確認し、あらかじめこのあたりを探してみようという目星をつけこういう順番であたってみようというプロセスを練ってから(Plan)、実際に情報を集める(Do)。作業をしている段階では、「これで足りるのか?」「これでいいのか?」というチェックを常に怠らない。いま手に入れようとしているデータで当初の目的はクリアできるのか、間違った方向に進んでいないか、データと自分の言いたいと思ったことが一致しているのかなどについて、ときどき立ち止まって確認する(See)。そして、もし、何らかのズレを感じたら、すぐに軌道修正を図る。''

''ズレを感じなくなるまで、Plan⇒Do⇒See のプロセスを繰り返す。''

このことは、私が日々の情報サーチで繰り返し行っていることであり、「ネットで入手できるデータを活用した効率的・効果的なマーケティングリサーチ」セミナーで口を酸っぱくして説明していることです。

この方法こそが、上野さんの言葉をお借りして言いますと、リサーチの''王道''です。



上野さんは、本著で社長の出版記念講演会に呼ぶゲストスピーカーを探す、ペット用品市場の可能性について調べる、などのわかりやすい事例をもとに、どのような手順でリサーチを進めればよいか、どんな情報源があるのかが体系立てて説明されています。

手に入れた情報をどのように精査すればいいのか、さらに精度の高い情報を得るためにどんな情報源を使えばいいのか、知恵やノウハウも紹介されています。

情報源になるべく近いところで情報を得ることはリサーチの鉄則、など。

本書は、

・これから起業を目指す人で対象市場や顧客を調べたい方
・事業計画を作成するためにマーケティングリサーチや市場規模の見積もりを行いたい方
・企業にお勤めで、以下の方々
 中堅社員、リーダークラスの方で市場調査や分析能力を高めたい方
 営業担当の方で、売上向上を図るために市場調査力と分析能力を高めたい方
 経営企画担当の方で市場調査力や分析能力の向上を目指している方、など



『情報調査力のプロフェッショナル』ダイヤモンド社 上野佳恵・著


本書の内容は以下の通りです。

◆目次◆
はじめに
序章 プロフェッショナル・リサーチャーの作法
第1章 調べる仕組みとは
第2章 ビジネス情報ニーズの範囲
第3章 企業と人物について調べる
第4章 基本のリサーチ1「企業」「人物」
第5章 業界について調べる
第6章 基本のリサーチ2「業界」「消費者」
第7章 情報のプロフェッショナルへの道
あとがき





さて、私も4月19日のブログで書きましたように、''インターネット活用セミナー「マーケティングリサーチの実施・市場規模の把握からインターネット戦略立案、集客、Webサイト運営方法まで → インターネット活用の基本のキホン!」''を5月24日(日)の13時から17時30分まで、横浜駅から徒歩5分のところににある かながわ県民センター で開催致します。


本セミナーでは、インターネットを使用したマーケティングリサーチからインターネット戦略立案、集客、Webサイトの運営方法など実践的な方法を説明します。


カリキュラムは、以下の通りです。

1.マーケティングリサーチの目的

2.マーケティングリサーチの理論と実際

3.インターネットを活用したマーケティングリサーチの方法

4.インターネットによるマーケティングリサーチの実施事例

5.インターネット戦略立案とWebサイト活用目的の明確化

6.独自ドメイン取得とWebサイト構築
- 1)独自ドメイン取得のメリットと活用方法
- 2)独自ドメインの種類と特徴
- 3)Webサイト構築方法の種類と特徴

7.Webサイトへの集客方法
- 1)検索エンジンからのアクセスを増やすには?
- 2)他メディアを利用した集客方法

8.Webサイトのアクセス状況分析と問題点の把握
- 1)アクセスログとは?
- 2)アクセス解析ツールの種類と導入方法
- 3)アクセス解析の活用方法



私は、上記セミナーの前半部分(上記1項から4項まで)である、''インターネットを活用したマーケティングリサーチの理論と実践的な方法''を担当いたします。

前半の部のポイントは、新規事業・起業を行うときに、世の中に存在する''2次データ:インターネット上に無数に存在するマーケティングデータ(統計情報やマーケティングレポートなど、他者により収集され公開されたデータ)''を活用してマーケティングリサーチを行い、対象市場や顧客を明確化し、競合他社への対応まで含めた''市場性・事業性''の検証、確認を行い、市場が必要としているもの=売れる見込みのあるものをどのようにして探すか、です。

''マーケティングリサーチ''と言っても難しい理論の説明はありません。
上野さんの書籍と同じように、ある飲食店の開業を目的とした''市場性調査''を事例として取り上げて、''マーケティングリサーチ''の各ステップをわかりやすく説明いたします。

スケジュールと開催場所は、以下の通りです。

◆日 程;2009月5月24日(日)
◆時 間;13時00分~17時30分 (12:30受付開始)
◆会 場;かながわ県民センター 会議室305
 横浜市神奈川区鶴屋町2ー24ー2
 電話:045-312-1121
 交通:「横浜駅」西口・きた西口を出て、徒歩およそ5分
◆受講料;3,000円(当日受付にて)
◆定 員;40人
◆問合せ;(特)日本経営士協会 横浜経営支援センター



セミナー詳細とお申し込み方法は、横浜経営支援センターセミナー開催情報をご覧下さい。



よろしくお願い致します。

以上、

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー

情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」

情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」

  • 作者: 上野 佳恵
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 単行本




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1の力を10倍にする アライアンス仕事術 [ビジネス書紹介]

                                              2008年7月20日

こんにちは。

本日は、久しぶりにビジネス書を紹介させて頂きます。

◆『1の力を10倍にする アライアンス仕事術 』
 著者:平野敦士カール 氏
 発行所:ゴマブックス


最近発売されましたビジネス書の中で読み応えのある書籍だと思います。

著者の平野さんは、1999年NTTドコモに転職後、アライアンス推進担当部長として、iモード成長戦略プロジェクトのコアメンバーとして、「iモード」の立ち上げから、「おサイフケータイ」の開発・普及事業に着手し、2006年にはクレジットカード会社を巻き込んで世界初となるケータイクレジットを実現させました。

「ミスターおサイフケータイ」としてこの業界では有名な方で何度もマスコミに取り上げられています。

この書籍は、アマゾンベストセラー総合第1位を獲得したそうです。

内容は、以下の項目について述べられています。

第1章 アライアンスで仕事も人生も劇的に変わる
第2章 アライアンス・シンキング
第3章 アライアンス情報整理術
第4章 アライアンス人脈術
第5章 アライアンス勉強術
第6章 アライアンス・キャリアアップ術


企業提携(アライアンス)や新規事業の立ち上げを考えている方には、最適な入門書です。

また、まわりの人間関係がギクシャクしている、転職すべきか悩んでいる方にも今後の道しるべになる本だと思います。

この書籍の中で私の琴線に触れたのは以下の言葉です。

「アライアンスに連なる理由は、目的とするところの方向性が一致していることと相手にとってメリットがあることだけ」

「企業と企業のアライアンスもしょせん人と人とのアライアンスである」

「個人や1つのプロジェクトでも、プラットフォームをつくり、アライアンスを広げていった者が成功する時代は、すでにやってきている」

「プラットフォームをつくった者が最後には一番トクをする」

「自分のものはみんなのもの。みんなのものは自分のもの」

「他社とのアライアンスは最初の3ヶ月で決まる」

「アライアンスにはリーダーシップが必要」

「いま自分はこうしたいんだという、はっきりしたビジョンを持つ」

「まず重要なのは、コミットすること」

「明確な基本方針や考え方をしっかりと自分でつくっておく。軸がぶれないようする」

「ギブ・ギブ・ギブ&テイクという発想で、メリットを3つ相手に与えて自分が1つもらう」

「つねに交渉は、お互いの長期的な利益の最大化を優先する;Win-Winの関係」

「相手にメリットを与え、その上でビジョンを語る」、など


上記のような言葉は私のようにアライアンスを行ってきた人間には、心から同意できます。




1の力を10倍にする アライアンス仕事術

1の力を10倍にする アライアンス仕事術

  • 作者: 平野敦士カール
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2008/05/30
  • メディア: 単行本


さて、私も、7月8日にブログに書きましたように、横浜ベンチャーポートが主催する、セミナー講師No.1決定戦に挑戦します。(横浜ベンチャーポートS-1グランプリ2008)

セミナータイトルは、以下の通りです。

──────────────────────────────────────────────────────────────────────
★他では聞けない!異分野の事業主による事業連携(ビジネスコラボレーション)を成功させる法則!効果的なコラボレーションの理論と実際を学ぼう(S-1予選セミナー 第23回)
──────────────────────────────────────────────────────────────────────

ここで言うビジネスコラボレーションとは、アライアンスのことです。

ベンチャーや中小企業が成長するためには、常に、他社との差異化を確実に行い、ビジネス競争で“フロントランナー”であり続ける必要があります。
「ヒト・モノ・カネ」の経営資源の少ないベンチャーや中小企業が、売り上げを拡大し、少ない投資で新商品や新サービスを開発するための有効な経営手法に、競合しない事業分野での他社との事業連携(アライアンス・コラボレーション)があります。

このアライアンス・コラボレーション成功のポイントを本セミナーで伝授します。

「売り上げ拡大を考えている企業家」、「異業種企業とのアライアンス・コラボレーションを考えている企業家」、「起業してまもない事業家」を受講対象として考えております。

このセミナーから、コラボする上で必要な運営ノウハウや手続きなどを身につけて頂きたいと考えています。

このアライアンスに興味がある方に是非ご参加願います。

受講料は無料です。
スケジュールと開催場所は、以下の通りです。

◆開催日 2008年 8月8日(金)
◆開催時間 19:00 ~ 21:00
◆開催場所 横浜メディア・ビジネスセンター6階
 横浜ベンチャーポート セミナールーム

セミナー会場でお会いするのを楽しみにしています。

セミナー詳細とお申し込み方法は、下記Webサイトをご覧下さい。

http://www.ventureport.jp/seminar/seminar_detail.php?type=0&id=200&no=1


よろしくお願いします。

以上、

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M&A 賢者の意思決定ー成功企業に学ぶ4つの基本原則 [ビジネス書紹介]

                                   2007年5月13日

こんにちは。

きょうは、経営コンサルタントの立場から、ビジネス書を紹介させて頂きます。

今回紹介させて頂く本は、以下のものです。

◆『M&A 賢者の意思決定  成功企業に学ぶ4つの基本原則』
 著者:デイビッド・ハーディング、サム・ロビッド 
 発行所:ダイヤモンド社

2007年5月1日から、いわゆる、“三角合併”が解禁になったことや、ヘッジファンド、投資機関を含む金融機関が投資手段として積極的に日本で展開し始めたことを受けて、“M&A”が日常的に新聞記事やテレビニュースで取り上げられています。

M&Aの手続き・方法論について書かれた書籍や、一部極端なM&A賛美論などの書籍が多く出されています。

この中で、今回紹介する本は、これらの書籍とは一線を画したものであると思います。

M&Aだけでなく、事業計画の作成、新規事業の立ち上げ、事業連携、事業撤退、事業承継などを経営活動の中で考えたり、実行しようとしている方に、お勧めできる本です。

M&Aは、経営者或いは経営幹部が自社の経営力を短期間に向上させることが出来る経営戦略の選択肢の1つです。

M&Aは、言わば企業間の結婚みたいなものですから、M&Aを仕掛ける経営者が、明確な意思・目的を持って、その成果を強烈に意識しながら行わないと、多くの場合失敗します。しかも、一旦結婚すると、ヒト、コストが絡みますので簡単に“離婚”出来ません。

一部のレポートでは、M&Aの成功率は、20%以下であるとも言われています。
私の経験でも同じような成功率であると実感しています。

『M&A 賢者の意思決定  成功企業に学ぶ4つの基本原則』では、この低い成功率を高めるために、経営者が取るべき4つの基本原則を述べています。

それらは、
「買収のターゲット企業を正確に選ぶ」
「投資テーマに合致した買収案件を締結する」
「統合全体の中で真の必要性を見極め、優先順に行う」
「想定外の問題に迅速に対応する」
という4つの段階的意思決定と言っています。

これらの原則を実例を紹介しながら、具体的にキーポイントを説明しており、私は大変わかり易く書かれていると思います。

これらの4つの基本原則の考えは、M&Aだけでなく、事業計画の作成、新規事業の立ち上げ、事業連携、事業撤退、事業承継などを経営活動の中で考えて行く時に応用出来ると思います。

ご興味がある方は、是非読まれることをお勧めします。

◆著書の詳細は、以下の通りです。

M&A 賢者の意思決定―成功企業に学ぶ4つの基本原則 (単行本)
デイビッド・ハーディング(著)、サム・ロビッド(著)、山本真司(翻訳)、火浦俊彦(翻訳)
発行所:ダイヤモンド社

価格: ¥ 2,310 (税込)


以上、

 


 


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新書(図解入門「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」)のご紹介 [ビジネス書紹介]

                        2006年8月22日

おはようございます。

何時も私のビジネスブログを読んで頂き有難うございます。

本日は、新書の紹介をさせて頂きます。

私が所属しています、日本経営士協会の理事長である、今井 信行さんが著書を先日(3週間程前)出版されました。

ビジネスシンキングの入門編についての本です。

ご存知のように、ビジネスシンキングは、ビジネスコンサルタントや経営コンサルタントにとって必須ツールの一つです。

また、このツールは、経営者・経営管理担当者などのビジネスパースンにとっても有効です。

私は、この本を既に読みました。

ビジネスシンキングの基本を再確認するのに役に立ちました。

是非、私のブログを読んでくださる方にも役にたつ本ですので、紹介させて頂きます。

 

◆著書の詳細は以下の通りです。
出版社 秀和システム社
著書名 図解入門「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」
著者名 今井 信行
単価  1470円(税込)

 

図解入門ビジネス ロジカル・シンキングがよーくわかる本―ビジネスに役立つ論理的思考法入門

図解入門ビジネス ロジカル・シンキングがよーくわかる本―ビジネスに役立つ論理的思考法入門

  • 作者: 今井 信行
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本

よろしくお願いします。

以上、


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