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「逆境下、1割が最高益 成長市場を開拓・コスト改革・特需 」記事に関する考察 [ビジネス雑感]

                                     2010年5月15日

皆様、
こんにちは。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月15日付の日経新聞記事に、「逆境下、1割が最高益 成長市場を開拓・コスト改革・特需 」が掲載されていました。

この記事には以下のように書かれています。

「景気低迷の逆境の中で最高益を更新する企業が相次いでいる。日本経済新聞社の集計によると、2010年3月期の経常利益が過去最高となった上場企業は全体の約1割に達した。全社合計の利益水準はピークだった08年3月期の半分弱までの回復にとどまっており、健闘ぶりは目立っている。成長分野の開拓や地道なコスト削減の取り組みなどが原動力になった。

13日までに10年3月期決算を発表した上場企業1172社(金融と新興市場は除く)を対象に集計した。最高益を更新したのは11.6%にあたる136社だった。増益は約4割、黒字転換を含めると約半分の社の損益が改善した。

中でも目立ったのは、国内消費が低迷する中で、ネット関連サービスなどの新たな成長市場に目を付け、巧みに需要を掘り起こした企業だ。

ディー・エヌ・エーは携帯電話ゲームが20~30歳代の利用者の人気を集めた。。。。」

ディー・エヌ・エー以外に、カカクコム、ソフトバンク、ワタミなどの事例が掲載されています。

キーワードは、売上拡大の点では、国内・海外を問わず、新規事業・市場の開拓を行った事と、製造・販売などのコスト削減を継続して行った事です。


この記事を読みますと、当たり前のこと(基本的なこと)を着実に行っている企業が売上・利益を拡大し続ける結果を出しています。

売上拡大の要因としては、ネットの活用と新規有望市場への参入だと考えます。
新規有望市場としては、 「安全・安心」、「環境」、「法令順守(コンプライアンス)」 のキーワードに関わる分野だと考えています。

例えば、ワタミが積極的に展開している介護事業は、「安全・安心」に入ります。外食産業でつちかったサービスノウハウを介護施設の運営に活用して、既存施設にない差異化を実現していますね。 


私が支援しています中小製造業者の場合、大手や中堅企業の孫請け、下孫請け企業が多く、自社製品を持っておりません。この様な企業が、上記企業のように新規事業を開拓していくには、違った観点からのアプローチが必要です。

例えば、自社製品を持っていない企業が、「安全・安心」、「環境」、「法令順守(コンプライアンス)」に関わる事業を行う方法の一つとして、以下のやり方があります。

顧客企業が自社の技術や部品をどの市場の用途に使っているか調べて、その市場が有望であれば、そこで通用する技術や部品開発に磨きをかけて競争力をつけて、顧客企業だけでなくその競合先にも積極的に売り込んでいく方法です。

現顧客企業とのコミュニケーションパイプを強くして、相手先企業がどの市場に進出しようとしているか注意深く観察することが大事だと考えます。


また、この技術・部品の良さを海外企業に積極的に紹介する活動も必要です。

今のご時世に、国内市場だけを相手にしても、事業拡大には結び付きません。
この広報活動は、1社だけでは出来ない場合が多いので、事業が重ならないメーカー同士で連携して共同で海外企業向に情報発信する方法も提案中です。当然、ネットを使った広報活動になります。
この方法は、継続性が重要ですので、継続を可能にする仕組みを関連企業と共に、検討を行っています。

継続する緩やかな事業連携の構築が課題です。
中小企業が大きく飛躍する方法の一つが、“緩やかな事業連携”です。
これは、別途、枠を設けて記事を書きます。


よろしくお願いいたします。
以上、

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


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