4.撤退シナリオの実行ーその1 [事業撤退に関する課題と対応]
2007年3月10日
今回より、撤退シナリオの実行 について説明します。
ここでは、前にも述べましたが、ある製品の撤退は決めたが、事業全体は継続し、将来チャンスがあれば再び新製品を市場に投入するケースを選んだシナリオを前提にそのシナリオの実行について述べます。
シナリオをおさらいしますと、以下の内容になります。
(1)撤退する製品の穴埋め
(2)穴埋めする製品が決まりましたら、顧客、販売店などの関係者に良く自社の考え・立場をきちんと説明し、理解を求める
このシナリオの実行について述べていきます。
実行に当たって、先ず行う必要のあることは、実行部隊となる、"プロジェクトチーム”を発足することです。
このプロジェクトチームは、企画・設計・マーケティング・営業などの会社の全般的な関連部署や担当などで構成します。
これは、撤退行為自体が会社の経営活動そのものに関係するためであり、会社の事業活動全般に関わる部署や担当が共通情報を持って活動する必要があるためです。
実行するときの手順は、以下のようになります。
(1)穴埋め;代替製品の決定
(2)代替製品のメーカーとの売買契約締結
(3)顧客・販売代理店などへの周知・徹底
(4)自社製品の最終生産時期・生産台数・サービス内容の顧客・販売代理店などへの連絡と実施
(5)代替製品の販売活動の開始
今回は、ここまでとします。
次回は、4.撤退シナリオの実行のうち、(1)穴埋め;代替製品の決定 について述べます。
今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにeメールにてご連絡下さい。
私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。
よろしく御願いします。
以上、
コメント 0