ビジネスマッチング先の選定-その3 [アライアンス先の選定実施]
2006年7月2日
今回は、共同設計を他社と行う場合についてポイントを書きます。
このケースも具体的な現場では、状況が異なりますので、ここでは基本的な考え方を述べます。
このブログ記事をご覧になって、開発、設計分野での他社との共同設計等の連携を考えておられる場合、何時でも私、グローバル・ビジネスマッチング・アドバイサーにeメールにてご連絡下さい。
以下に述べます、どのプロセスからでもご支援させて頂きます。
1.先ず、自社内で共同設計する目的とその成果・効果をきちんと明確化し、関係者間で共有しておく必要があります。
共同設計は、他社との共同プロジェクトですので、自社内にもプロジェクトチームを起こします。そのプロジェクトチームメンバーが、目的とその成果・効果を共有化しておくことが肝要です。
2.次に、目的と成果・効果にマッチした相手を選択します。この過程では、技術力があり、なおかつ、お互いに”Win/Winスキーム”が成り立ちそうなマッチング候補を選定します。
この候補は、同じ業界で商売をしているメーカー同士ですので、マッチング候補を探し出すのは容易だと考えます。
勿論、なかなかマッチング候補が見つからない場合もありますので、自社で適任の方がいない場合は、技術の目利きが出来る方に依頼してマッチング候補を探す方法があります。
この技術の目利きが出来る人は、事業連携を推進している公的機関から紹介を受けられます。
例えば、中小企業基盤整備機構の運営する中小企業情報のポータルサイト "J-Net21"のホームページを見ますと、各分野で十分な経験を積んだ企業OBの方が、OB人材マッチングサイトに登録されています。
◆J-Ner21のサイト; http://j-net21.smrj.go.jp/
このような公的期間の人材紹介案内は、他にもあります。 もしこの点で困っておられたり、ご相談されたい事があれば、私、グローバル・ビジネスマッチング・アドバイサーに何時でもeメールにてご連絡下さい。
3.マッチング候補が決まりましたら、相手にコンタクトして、目的やお互いが受ける事の出来るメリットを説明、提案します。
この時のキーポイントは、マッチング先が自社からの提案をプラスと考えて同意するか否かです。
例えば、下記ポイントの観点から提案書を作ります。
◆共同設計の目的、期待される成果・効果(コストダウン、製品競争力の強化、両社の売り上げ拡大、等)
◆両社とも競争力のある製品が出来、設計期間が短縮できる、
◆共同設計した技術は両社で自由に使える、
◆相手メーカーが製品化しない場合は、自社が製品化し、売り上げ額からマージンを相手側に支払う、
◆共同設計の過程でで生まれた関連成果物(特許はノウハウを含む)をお互いに自由に使える
◆共同設計を行う前にお互いが所有していた関連特許をお互いに自由に使える(クロスライセンス)、等
4.マッチング候補先と、上記3項の過程で”Win/Winスキーム”の確認が出来そうな相手先と具体的な詰めを行います。
この詰めの結果、双方が事業連携にメリットを見出せれば、具体的な共同作業を始める事になります。
この双方がメリットを見出す過程で大事なのは、今後の両社の共同プロジェクトを動かすベースになりますので、相手先とお互いの理解が一致するまで議論し、その合意結果を文書で確認しておく事です。
次回の記事では、4項の具体的な内容とそれ以降のプロセスについて説明します。
今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにeメールにてご連絡下さい。
私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。
よろしく御願いします。
以上、
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