事業連携とM&Aの違いは?ーその1 [アライアンスとM&A]
2006年6月10日
今回からちょっと趣きを変えて、昨今話題になっているM&Aと事業連携について、私の考えている事について述べます。
また、”何故事業連携が必要なの?”への記事も継続して書いて行きます。
私は、現在勤務している製造会社で事業戦略の担当として、M&Aも事業連携も経験しております。
尤も、M&Aの経験は、それほど多くの経験を持っていませんが。(M&Aは、結構しんどいプロジェクトです。)
そのM&Aに対する少ない経験からではありますが、経験した当事者の視点も含めて、M&Aと事業連携の違いを述べて行きたいと思います。
先ず、両社の定義を私なりの理解で行います。
◆事業連携;自社と他社の”他人同士間”で”Win/Winスキーム”を確認しながら、お互いにビジネスのやり方の違い等を尊重し、売上、利益の最大化等の目標に向かって協同で活動する行為。
◆M&A;自社と他社が会社の一部或いは全ての部分を対象に、”同じ屋根の下”で一緒にビジネスを行う行為。言わば、人間に例えると、結婚の形に近い。行為が発生する経緯が、友好的な場合と、一方的な場合の双方のケースが混在する。
事業連携の場合は、一般的に他人同士のお付き合いですので、どちらか一方がハッピーでないと感じたら、連携を解消出来ます。
M&Aの場合は、お金を投資していたり、組織的に一緒(婚姻関係)になっていたりしますので、なかなか”縁切り”は簡単にいきません。
で、私も同感している定義の仕方に以下の言い方があります。
◆事業連携;ソフトアライアンス
⇒多少時価間がかかっても、他社との距離を置きながら、穏やかな企業同士の連合を作っていく。
◆M&A;ハードアライアンス
⇒短期間に効果を出す為に、お金で必要なものを手に入れるやり方。痛みを伴うこともあり。
次回は、アメリカの代表的な企業を例に取りながら、事業連携とM&Aについて語ります。
今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにメールにてご連絡下さい。
私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。
よろしく御願いします。
以上、
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