ベンチャー・中小企業;プラットフォームに乗って新規事業を展開しよう [事業計画・ビジネスプランについて]
2010年6月7日
皆様、
おはようございます。グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。
大前研一さんが、6月4日発行のメルマガ『 ニュースの視点 』で【アップル一人勝ち~富は「プラットフォーム」から生み出される】について述べられています。
大前さんは、以下のように述べられています。
「アップルが発売したiPadの利用方法について様々な意見があるようですが、私はビジネス上でも無限の使い方があると感じています。
やや本体が重たい点は否めませんが、専用のホルダーがありますし、Bluetoothのキーボードを使えば、違和感なく普通のパソコンとしても利用できると思います。
携帯電話としての機能がないという点を否定的な側面として取り上げている人もいますが、あっという間にアプリケーションが開発されて解決してしまうのではないかと思います。
Skypeを利用して「SkypePhone」のアプリケーションで代替される可能性も十分あるでしょう。
今後さらに様々なアプリケーションやサポートサービスが発展していくことは間違いないと思います。私としてはiPhoneに比べてもiPadの発展の可能性は高いと見ています。
私は拙著『新・資本論』の中で「21世紀の富はプラットフォームから生まれる」と述べましたが、iPadを取り巻くビジネス環境を知る上で、この考え方は非常に重要だと改めて感じています。
プラットフォームビジネスにおいては、トラフィック(アクセス数)が最も重要な要素であり、そこに集まる人が増えることで商流や情報流が発生して富が生まれます。。。」
このプラットフォーム戦略はとても重要で、このプラットフォームを獲得した企業は、何もしなくても売上が伸びる仕組みを手に入れらると共に、市場をコントロール出来ます。
上記iPad以外に代表的なプラットフォームとして以下のものがあげられます。
・Microsoft:Windows(OS)とIntel:CPU
・SonyのPlayStation1と2
・Googleの検索ソフト
・クラウド(データセンター)、など
これらのプラットフォームを作るのは、主に大手企業の役割になります。
通常、とても時間とコストがかかるためです。
ベンチャー・中小企業は、このプラットフォームをに乗って大手企業の戦略上で踊る事によりビジネスチャンスをつかめる可能性があります。
勿論、参入するタイミングを的確に読む事と、差異化出来る技術やノウハウを持っている事が重要です。
差異化できるものを持っていないと、価格競争に巻き込まれ市場から撤退する事になります。
例えば、iPad関連市場です。
これに関連して、通信キャリアやインターネットプロバイダー(ISP)などが通信コストを下げる(特に無線LAN関連)動きや、各種のスマートフォンや、iPadみたいな電子端末、タッチパネルつきPC、電子書籍など多くの新規展開が出てきています。
これらの関連市場は、大きく伸びる可能性があります。
単に浮かれて他社と同様に市場に参入するのではなく、下記ステップを踏んで迅速な調査・分析を行って対象市場・顧客を明確化して行動する事が大事です。
迅速に考え、行動できるのは、ベンチャー・中小企業の強みです。
下記の項目からなる事業計画を作る必要があります。
・自社の強み(他社と差異化できるか)
・他社の動き
・市場の大きさと今後の予測
・顧客の特定化
・提供できる商材(商品、サービス)
・今後の開発ロードマップ
・販売体制
・宣伝広告
・売上、収益見込み
・投資金額と調達方法(当然のごとく、投資金額は最小にします。費用対効果が最大化するよう計画します。)、など
上記事業計画が出来ない場合、事業化の道筋が作成できない事を意味しますので、その事業への参入は難しいと考えた方が良いです。
迅速にかつしっかりとした動きが必要です。
頑張れ!!ベンチャー・中小企業。
よろしくお願いいたします。
以上、
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁
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