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1.事業撤退とは [事業撤退に関する課題と対応]

                                                         2007年2月4日

今回は、1.事業撤退とは について述べます。


事業撤退とは、文字通り企業が自社で展開している事業を止めて市場から姿を消すことです。
経営戦略として、現在の事業から撤退して、新規市場や新規事業に参入する事を決める必要が出て来る事があります。

しかも、現在は事業環境の変化が速く、自社の環境が変わり、売り上げ・利益の確保が難しいと判断できる時は、事業の場を変えて、新規事業・市場で勝負する事を迅速に行う必要があります。


事業撤退を考えなければならない要因は、一般的に以下のケースが想定されます。


(1)市場規模が右下がりになり、このまま事業を継続しても売り上げ・利益の維持・拡大が見込めない。このまま事業を継続すると赤字に直面する可能性が高い。

⇒このケースは、自社製品の競争力では、当該市場で1位か2位のシェアの確保が難しい下位企業の場合です。1位か2位のシェアが確保されていれば、市場が縮小してもプレーヤーの数が少なくなり、いわゆる"残存者利益"を享受できます。


(2)自社製品の競争力が弱く、赤字状態が続いており、今後当該製品の競争力強化が見込めない。

⇒市場規模が右肩上がりで伸びているときは、市場シェアが下位の企業も市場の伸びに従って売り上げの確保が出来、赤字状態からの脱却が見込めるが、市場規模が横ばいか、右下がりになったときは、赤字状態からの脱却は難しい場合です。


(3)市場規模もある程度あるが、強力な企業が参入して来たため、今まで確保していた売り上げの維持が難しく、売り上げが大きく減少する見込みである。又、競争力が取れる製品開発には大きな投資が必要であり、ROI(投資回収)の確保が難しい。

⇒これは、シェアが3位以下の下位企業に見られるケースであり、強力な企業の参入により、一気にシェアを失ってしまう場合、同じ市場での事業継続が難しくなります。


(4)市場で深刻な品質問題を起こしたり、遵守すべきコンプライアンスを怠った事により、顧客からの信頼を失った為、事業の継続が難しくなった。

⇒これは、企業としてあるまじき行為であり、顧客から拒絶されたら市場からの撤退はやむを得ません。
新規市場での参入を顧客が許してくれるのであれば、そのように対応する事が出来ます。


次回からの考察では、上記(1)から(3)項の場合を想定して、対応すべきポイントを述べていきます。


内容が難しいテーマですので、可能な限り判りやすく書くようにします。


今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにeメールにてご連絡下さい。

 bzsupmy@nna.so-net.ne.jp

私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。

よろしく御願いします。

以上、


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