ビジネスマッチング先の選定-その1 [アライアンス先の選定実施]
2006年6月25日
今回よりビジネスマッチング先の選定;事業連携の実施について、基本的な考え方を述べます。
他社との事業連携を行う目的は、幾つかあります。
例えば、売上;シェアの拡大、コストの削減/利益の増大等ですね。
ここでは、”設計期間の短縮”を目的にしたケースを事例としてあげて、ビジネスマッチング先の選定について述べていきます。
別の記事でも述べましたが、他社との連携は”結構骨の折れる仕事”になります。
自社単独で対応出来るのであれば、他社との連携は行わないのに越した事はありません。
従って、他社との連携を考えるときは、第一ステップとして、自社内の状況や必要性の確認と共に、他社との連携から得られるであろう効果や目的を明確化する事になります。
設計期間を短縮したい、と言う目的があった場合、下記要領で考える事になります。
◆事業連携;M&Aの目的確認
先ず、他社との連携以外の方法で、自社内のリソースの再配分やプロジェクトの優先順位の見直し、設計業務の進め方の見直しを行う事により、設計期間を短縮出来ないか否かの確認を行います。
⇒確認した結果、例えば、自社内のリソースの再配分で設計期間短縮は可能だが、そのリソースは別プロジェクトの実行に活用した方が良いと言う判断が下される場合があります。
このステップでは、設計期間短縮の実現可能な幾つかの選択肢に対して、自社内の状況を見ながら、Pros(Advantage)/Cons(Disadvantage) をリストアップして評価します。
その評価の結果、他社との連携がベストな選択肢の一つになる事を確認します。
この評価においては、客観的な物差しで行うことが肝要です。
数値化しておかないと、後で事業連携の効果測定を行う事が難しくなります。
例えば、設計期間の短縮の場合、目標短縮期間を数値化します。
現在推定している設計期間が、上記選択肢の実行により当該目標にどこまで近づけるかが各選択肢の評価結果になります。
この目的確認のプロセスは、今後のビジネスマッチング先選定;事業連携の重要なものになります。
従って、目的の確認は、固定観念を排除し広い視野を持って考える必要があります。
具体的な確認プロセスは、以下の様になります。
1.ゼロベース思考で、広い視野を持って選択肢案やその効果案を探します。
2.次に、上記1の思考過程で出て来たアイデアや考えに対して論理的アプローチで、整理し客観的な評価体系を描き出します。
3.最後に、2項で出された選択肢に対して、自社内の状況、業界の状況、実行可能性等の観点から、Pros(Advantage)/Cons(Disadvantage) を明確化して、評価します。
私にビジネスマッチング先の選定について、御社のサポートをさせて頂く場合、この目的確認のステップからお手伝いさせて頂きます。
この評価結果で最高得点を獲得した選択肢を採用する事になります。
ここでは、”設計期間の短縮”の目的に対して、「他社との事業連携」が選択されたと、仮定します。
次回の記事では、次のステップについて述べます。
今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにメールにてご連絡下さい。
私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。
よろしく御願いします。
以上、
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