日経記事;『鉄筋結束ロボ、海外展開にらむ 建ロボテックが米国出展』に関する考察 [海外市場・販路開拓]
皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。
2月16日付の日経新聞に、『鉄筋結束ロボ、海外展開にらむ 建ロボテックが米国出展』のタイトルで記事が掲載されました。
本日は、この記事に関して考えを述べます。
本記事の冒頭部分は、以下の通りです。
『スタートアップの建ロボテック(香川県三木町)が海外展開の準備を進めている。1月に米ラスベガスで開かれた建設資材・機器の見本市「ワールドオブコンクリート」に出展し、鉄筋結束ロボ「トモロボ」を披露。海外でも建設現場の合理化への需要は旺盛とみている。総額2億7000万円の資金調達をしており、2023年にも供給できる体制を整える。。。』
この記事をさらに読みますと、当該企業は、米国とシンガポールで事業展開します。また、販売拡大にあたっては、現地でロボットの生産を依頼する必要があると想定しています。
当該企業は、この商品について、2022年1月に英語版Webサイトを開設すると共に、2021年12月には海外での事業展開に詳しい外部人材を海外事業顧問として招き、契約書の作成や交渉など、事業に関して支援を受けているとのことです。
私は、国内ベンチャー・中小企業に対して、欧米アセアンなどの英語圏市場での、販路開拓・集客支援を行っています。
この経験・視点から、国内ベンチャー・中小企業が、上記のような市場での、販路開拓・集客を行う上でのポイントを述べます。なお、このポイントは、私の経験に基づくものであることをご承知ください。
本記事に掲載されています企業は、米国とシンガポール市場での事業展開について、記事で書かれました対応を行っています。私は、この企業は海外展開に必要な事項は、基本的に実施していると考えます。
以下に書くことは、国内ベンチャー・中小企業が欧米アセアンなどの英語圏市場で販路開拓・集客を行う際に、基本的に必要なことになります。
1.まず、国内ベンチャー・中小企業が理解すべきことは、国内で自社名や自社商品が知られていても、海外では全く知られていないことです。
2.そこで、企業がやるべきことは、英語版Webサイトを作成して、インターネット上にアップロードすることです。この英語版Webサイトを通じて、自社商品の強みや特徴などを情報発信します。
3.単に英語版Webサイトをインターネット上にアップロードしても、海外の顧客や販売パートナーなどには、知ってほしい情報が届きません。
4.海外の顧客や販売パートナーなどは、一般的に米Google.com検索エンジンから必要な情報を探しているので、彼らに自社の英語版Webサイトにアクセスしてもらうための、SEO対策が必要になります。
5.海外の顧客や販売パートナーに、自社商品の強みなどを知ってもらうには、海外の有力展示会に出展することは有効です。自社ブースで、対面により会話できることによります。
6.新型コロナウイルスの影響拡大により、当面の間、リアル展示会の開催頻度や、展示会への出席者が減少する傾向が続きます。このため、バーチャル展示会への出展や、Zoomなどを活用したWeb会議での会話を行えるようにしておく、準備も必要になります。
7.海外の顧客や販売パートナーとの契約のため、契約書のひな型準備や、海外との会話に関するノウハウ蓄積を行うとともに、海外事業に経験をもつ人材を獲得する。など
欧米アセアンなどの英語圏市場での海外事業展開を考えている方や企業が、本ブログ・コラムを読んだ結果、今後の対応のやり方の参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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