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日経記事;『薬剤師、看護の仕事も 医療の非効率を改善規制改革会議 介護含め70項目案』に関する考察 [ベンチャー・中小企業支援]

                2022年5月26日

皆様、

こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 

526日付の日経新聞に、『薬剤師、看護の仕事も 医療の非効率を改善規制改革会議 介護含め70項目案』のタイトルで記事が掲載されました。

 

本日は、この記事に関して考えを述べます。

本記事の冒頭部分は、以下の通りです。

『政府の規制改革推進会議の医療・介護分野の答申案が判明した。医療従事者の仕事は法律などに基づいて定められているが、職種を超えて分担する「タスクシェア」を検討すると明記した。介護施設の人員配置基準を緩和する方針も盛り込んだ。改革案は約70項目に及ぶ。改革には抵抗も予想され実現は不透明な部分もあるが、新型コロナウイルスの感染拡大で問題となった医療の効率化は待ったなしだ。。。』

 

本時事によりますと、規制改革案の対象は、医療・薬局、介護、新型コロナ対応、医療商品の開発などの分野が入ります。

 

2年半を超えた新型コロナウイルスの影響拡大下で、私は、日本の医療体制がいかに機能しなかったか実感しました。特に、個人開業医や私立病院の患者などに対する非協力的な態度は、目を覆うばかりでした。

 

日本医師会は、声明やコメントでは立派なことを言いますが、個人開業医や私立病院の果たした役割は、一部の積極的な方々を除けば、とても患者本位となる対応をしませんでした。

 

現在、日本の人口は毎年減少していきます。必然的に、個人開業医や私立病院の対象市場となる患者数も減少していきますので、市場規模は縮小していきます。

 

患者にとっての『良い開業医や病院』は、診察、手術、治療などの分野で優秀な専門的知見やスキルをもっていることです。

 

国内の患者数が減少していくと、『良い開業医や病院』しか生き残れなくなると考えます。

 

私は、ベンチャー・中小企業の経営支援を行っています。国内のベンチャー・中小企業が、国内および海外市場で勝ち残っていくためには、必然的に差別化・差異化を実現する商品や商材をもつことが大前提となります。

 

開業医や病院の置かれる市場環境は、ベンチャー・中小企業と同じです。専門的知見と高いスキルをもった開業医や病院が生き残れるようになるべきです。

 

国内医療市場で、競争原理が働くようにすることが重要であり、必要です。

 

今回の医療・介護分野の規制改革が、上記のような動きを加速することを期待します。

 

また、地方での人口減少や過疎化は、まった無しで進んでいます。これらの地域での医療のやり方の中では、遠隔医療や調剤後の薬の配送・患者への説明業務の外部委託やオンライン化が有効な施策の候補になります。

 

今回の規制改革の中で、遠隔医療などの普及策や規制緩和が対象になることも期待します。

 

最近の医療機器は、ソフトウエアを実装し、AI/IoT対応するものが増えています。この実装されたソフトウエアは、バグへの対応や、機能・性能の向上のために、更新することが一般的です。

 

国内では、医療機器に搭載したソフトウエアの更新を行うには、煩雑な承認手続きを行う必要があります。

 

今回出された規制改革推進会議の医療・介護分野の答申案の中に、ソフトウエア更新の承認手続きの簡略化が入っていますので、この点についても期待します。

 

私が支援してきた医療商品を扱うベンチャー・中小企業の中には、国内での岩盤となる規制があるため、国内市場での事業展開を行わずに、米国や欧州で事業を立ちあげています。

 

一般的に、まず自国市場で医療事業を立ち上げて、その実績をベースに米国や欧州で事業を行う方がリスクヘッジになります。

 

しかし、医療商品の分野では、国内に堅牢な規制があることから、米国や欧州で事業を行うやり方が増えています。

 

国内の医療規制が緩和されると、国内企業に多くの新規事業機会が生まれます。規制改革推進会議による医療・介護分野の規制改革・緩和に期待するとともに、期待外れにならないことを願います。

 

今後の医療・介護分野の規制改革・緩和の動きに、注目していきます。

 

よろしくお願いいたします。

 

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁


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