日経記事;『AI革命、保険会社に迫る「創造的破壊」』に関する考察 [インターネット・IT]
皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。
6月7日付の日経新聞に、『AI革命、保険会社に迫る「創造的破壊」』のタイトルで記事が掲載されました。
本日は、この記事に関して考えを述べます。
本記事の冒頭部分は、以下の通りです。
『保険ビジネスでは、引受業務を「アンダーライティング」と呼ぶ。語源は17世紀に始まったロンドンの保険市場「ロイズ」にあるとされ、海上保険の引受業者が保険証書の下部に個人名を署名したことが由来だ。。。』
この記事によると、日本の損保市場の6割を占める自動車保険であり、自動運転車の普及やカーシェアリングの普及により交通事故件数が減少するので、25年以内に個人向け自動車保険市場は現在の40%まで縮小するとの見立てを書いています。
私は、最近新車を購入しました。この自動車は、一定の安全層機能を有していますので、私の過去の保険使用実績などから、今までに比べて安い保険メニューを提案されました。
すべての契約作業は、ここ数年間Webサイト上で行っています。今回は、AIを活用したアドバイスが、Webサイト上で示されました。
私はこの新規提案が合理的であったので、Webサイト上で契約しました。要した時間は10分ほどです。
10年以上前には、現在と異なる保険会社を使っており、契約交渉は営業担当者と電話で会話して行っていました。
その後、Webサイト上ですべての契約内容や契約手続きができる、今の保険会社に変更しました。今回の契約手続きにAIのアドバイスが出てきたのは、初めてです。
今さらながら、AI活用の普及を実感しました。
保険を含む金融界では、定型的な事務作業は、パソコンにアプリケーションソフトを組み込んだRPA(Robotic Process Automation)が導入されてきました。
その結果、保険会社や金融機関は、人員の合理化や営業などへの再配置を進めました。今後、このような営業機能もAI活用により、対面での会話野必要性が減少していくと見ています。
日本は、15歳から64歳までの生産年齢人口が急減少していますので、労働力の適正な再配分が必要不可欠になります。
この労働力の再配分は、インターネット、IT、AIなどのツールを活用することが必要不可欠になります。
各企業は、インターネット、IT、AIなどのツールを経営合理化だけでなく、新規商品やサービスの開発実用化や、営業体制の強化などのビジネスの付加価値向上に活用することが必要になります。
メーカーの中には、旧態依然のやり方で、「良いものを作れば売れる」と信じている経営者がまだいます。
多分、今後このようなメーカーは淘汰されていきます。
労働力の再配置には、社会や企業が必要とする新規能力やノウハウを学習機会提供が必要不可欠になります。
今まで一般的なホワイトカラーに求められてきた、ゼネラリスト的なノウハウは強みとならず、特定業務に精通した専門的知見が求められます。
これらのことをきちんと行えば、日本経済の効率化が進みます。今回の新型コロナ渦で、インターネット、IT、AIなどのツール活用が促進されることを期待します。
アメリカの大手IT企業(マイクロソフト、グーグル、アップル。アマゾンなど)は、インターネットやITの急速普及を実現して、既存の事業基盤を急速に破壊・再構築してきました。
結果として、これらのIT企業は、自社の強力なプラットフォームを実現して、継続的な収益拡大を実現しています。
現在の国内企業にこれらのIT企業と互角に戦える会社は、ほとんど存在していません。私は、自分の支援先企業にはこれらのIT企業が作ったプラットフォーム上で、国内だけでなく海外も含めて、ビジネスを行うやり方を勧めていますし、実行支援しています。
今後の国内企業の事業環境の変化は、予測できません。少なくとも言えることは、今後、国内企業が自社の身丈にあった形で、インターネット、IT、AIなどのツールを使いこなして、自社ビジネスの付加価値向上を行わないと勝ち残れないと言うことです。
よろしくお願いいたします。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁
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