日経記事;『アマゾン、自動運転参入 米スタートアップに投資 成長鈍化、次の手探る』に関する考察 [何故アライアンスが必要なの?]
2019年2月9日
皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。
2月9日付の日経新聞に、『アマゾン、自動運転参入 米スタートアップに投資 成長鈍化、次の手探る」のタイトルで記事が掲載されました。
本日は、この記事に関して考えを述べます。
記事の冒頭部分は、以下の通りです。
『米アマゾン・ドット・コムは7日、自動運転で有力なスタートアップ企業として知られる米オーロラに出資し、同市場に参入した。ネット通販など主力の北米事業では、ライバルの巻き返しで逆風が吹く。大手IT(情報技術)では既に米グーグルや米アップルが自動運転を手掛ける。アマゾンも自動運転を射程に入れ、データの蓄積などを通じて自社サービスを向上するなど、次なる成長機会を探りたい狙いだ。。。』
今まで、米アマゾンは自動運転機能付自動車産業に入ってくることが噂になっていました。
今回の米アマゾンが、投資を決めたオーロラは、以下のような企業です。
正式な会社名は、オーロラ・イノヴェイション(Aurora Innovation)であり、2016年に設立されたベンチャーです。
https://aurora.tech/
https://aurora.tech/
設立者は、グーグル自動運転部門の元最高技術責任者(CTO)、Uberの自動運転部門出身の機械学習のエキスパート、テスラの「オートパイロット」開発チームの主要メンバーが中心となっています。
この企業の事業目的は、人間の介入を必要としない完全な自動運転技術を実現すること、つまりレベル4および5の実現です。
・自動運転レベル4 :特定の場所でシステムが全てを操作する。
・完全自動運転レベル5 :場所の限定なくシステムが全てを操作する。
このオーロラの技術は、先行しているグーグルに対抗できるものになるとの予測もあります。
アマゾンがオーロラに投資することは、自動運転車の開発・実用化に名乗りをあげたことになります。
アマゾンは、グーグルと同じように、自動車メーカー自体になる計画をもっていないと考えます。
アマゾンは、当面、グーグルと同じように、インターネット出口端末を増やして、インターネット通販利用数の拡大を行うとともに、インターネット通販顧客への自動配送網の構築などの実現を目指すとみています。
更に、自動運転車の普及は、人工知能(AI)・IoT活用の機会が増えますので、アマゾンのクラウドサービス(AWS)の拡大にも寄与します。
また、アップルも自動運転車の開発・実用化研究を進めています。
この結果、今後の自動運転車の開発・実用化は、当面の間ますます、複雑化しつつ競争が激化していきます。
この複雑な事業環境下で、勝ち組になるためには、他社とのオープンイノベーション:他社との協業・連携(アライアンス)を、如何に高効率に行うかが重要な要員の一つになります。
現時点では、グーグルは欧米のフィアット・クライスラー、ジャガー、日産・三菱と連携・協業(アライアンス)しています。
インテルは、先ごろ独BMWや米フォードとの連携・協業(アライアンス)を行うようになっています。
トヨタの事業環境は、複雑さを増しており、グーグル、アマゾン、アップルの米大手IT企業との熾烈な競争になっています。
トヨタには、オープンイノベーションのやり方をさらに徹底して行い、自社のコアの強みを最大化しつつ、戦い抜く必要があります。
今後も、日米欧の自動運転車の開発・実用化の動きに注目していきます。
よろしくお願いいたします。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁
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