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日経記事;『ITトップ人材 業種超え争奪 NTTデータ年収3000万円 ユニクロ・トヨタ海外で採用』に関する考察 [インターネット・IT]

                                                   2018年12月5日

皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。


12月5日付の日経新聞に、『ITトップ人材 業種超え争奪 NTTデータ年収3000万円 ユニクロ・トヨタ海外で採用』のタイトルで記事が掲載されました。


本日は、この記事に書かれているIT人材について、考えを述べます。


記事の冒頭部分は、以下の通りです。
『人工知能(AI)などの技術の広がりを背景に、高度なデジタル技能を持つ人材の争奪戦が業種を超えて激しくなってきた。NTTデータは優れたデジタル人材を年収2000万~3000万円で迎える。デジタル技術が急速に広がり、自動車や小売りでも需要が高まる中、人材確保は難しさを増している。給与や「働き方」の魅力を高め、人材をひき付ける。。。』


この記事は、大手企業のIT人材獲得の視点から書かれています。
私は、ITベンチャー・中小企業を経営支援していますので、その視点からIT人材獲得や育成の仕方について大枠の考えを一部述べます。


全般的に言いますと、ITベンチャーや中小企業での、IT人材獲得は、極めて厳しい状況にあります。


ITベンチャーや中小企業(製造事業者など)は、一般的に大手企業のように高給や、立地条件が良く快適なオフィス環境を整えることが、できません。


このような状況下で、IT人材(特にプログラマー)獲得のやり方として、今まで以下の方法を行ってきました。


・Indeedや他のプログラマーの転職や採用Webサイトに、当該プログラマーの中途採用に関する募集をかける。このときに、できるだけ具体的な業務内容と必要なスキルを明確にして、当該業務を通じて経験やノウハウをステップアップできるかを示すようにする。


・社内の人材から、積極的な意思をもつ人たちを対象に、社内でプログラマー育成を行う。この育成のために、有効なプログラマー教育訓練機関を選び、一定期間(3カ月~6カ月くらい)集中して受講してもらう。


一般的に中小企業は、人材に余裕がないので、当該要員の既存業務のやり方を見直して、合理化・自動化を行いながら、他の人員で当該業務を賄えるようにすることが重要です。


社内人員から育成する場合、社内で中期的な人材育成計画を前提に作っておくことが、重要になります。
社長や経営陣の行き当たりばったりのやり方で、実行することは、絶対に行ってはいけません。社員のモチベーションが極端に低くなります。


・中小企業で働く人たちと話すと、海外企業との競争激化、インターネット・AI・IoT対応などによる既存業務やノウハウが陳腐化することへの不安、自社の既存事業基盤の急速な変化への対応不安などをもっています。


私は、このような人たちには、現在の業務からだけでなく、自分の意欲があるならば、新しい業務に挑戦して、縦方向にも横方向にも自分のスキルや能力を広げていくことの必要性を説明しています。このときに、プログラマーなどのITスキルは、どの業種でもどの企業でも、活用できると話しています。


・ITスキル(プログラマーなど)の獲得には、年齢、男性・女性の差、過去の職歴などは、関係しません。私の経験からは、最も重要なことは本人の意思と積極性です。


・どうしても正社員としてのIT人材を獲得・育成できないときは、フリーランスプログラマーを活用する方法があります。このときに、会社側のスタンスで重要なことは、安いコストに優先順位を高くして探すのではなく、今までの実績やもっている能力を優先して探し、当該案件やプロジェクト遂行に、可能な限り最適な人材を探すことです。


・社内のプログラマーのモチベーションを上げる努力も必要です。他の社員と比べて特別な対応をする必要はありませんが、仕事をしやすい環境整備(たとえば、当該作業に最適なパソコンの提供、作業を集中できる場の確保など)モチベーションを高めてもらう上で有効なやり方です。


以上、今までの私の経験に基づいて、ざっくりと書いてみました。
上記以外に必要なことは、まだ多くあります。


ITベンチャーや中小企業は、IT人材の不足の課題解決をより一層真剣に考えて、実行する必要があります。


お金はなくても、創意工夫で少しでも課題解決に取り組む姿勢が重要であり、必要になります。


よろしくお願いいたします。


グローバルビジネスマッチングアドバイザーGBM&A 山本 雅暁


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