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日経記事;『新興企業育成 大手が熱 プログラム4割増 ライバル共催も』に関する考察 [アライアンス先の選定実施]

                                                   2018年11月18日

皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。


11月18日付の日経新聞に、『新興企業育成 大手が熱 プログラム4割増 ライバル共催も』のタイトルで記事が掲載されました。


本日は、この記事に関して考えを述べます。


記事の冒頭部分は、以下の通りです。


『新事業の創出に向けて大企業がスタートアップ企業を育成する動きが増えている。2018年に育成プログラムを実施する企業は約130社と2年前の2.6倍になる見通し。効率よく協業相手を見つけるため、大手の競合企業が育成事業を共催するケースも出てきた。ただ実際に協業に至るケースは少なく、スタートアップの間では冷めた見方も出始めている。。。』


この記事の中で述べられていることは、「アクセラレーター」の仕組みを活用して、中堅・大手企業がベンチャー企業の成長を支援するやり方です。


「アクセラレーター」の意味は、ベンチャーが始めている新規事業立上の成長速度を「加速させる」ことになります。


中堅・大手企業がベンチャー企業を支援する仕組みには、「インキュベーション」があります。


「インキュベーション」は、一般的には資金の援助および、作業スペースの提供や事務・経理といった経営指導など多岐に渡って一定期間サポートを継続するやり方です。


「アクセラレーター」は、より短い期間、たとえば、3カ月や6カ月などに区切って、新規事業の成長速度を加速させる支援になります。


両方のやり方についての説明は、下記Webサイトの情報が参考情報の一つになります。
「【2018年版】 アクセラレーター と インキュベーター 違い とまとめ 一覧 13選」
https://sugu.site/venture/accelerate_incubate


以前、私の支援先企業が大手企業が主催するアクセラレーターのイベントに参加しました。


このときに、この支援先企業は、違和感を感じたようです。


アクセラレーターの仕組みは、米シリコンバレーにて生まれました。ここでのアクセラレーターのイベントでは、ベンチャー企業は、どのような形でビジネスモデルを構築して、事業収益確保・拡大を図るかを、明確に説明できることが、支援を受ける条件になります。


ベンチャー企業の求められるのは、既存企業が行っていない事業分野での画期的なやり方や、既存事業分野では、他社が真似できない技術・ノウハウで、競争に打ち勝つことができる仕組みづくりなどが求められます。


日本でのアクセラレーターのイベントでは、最近、多くの中堅・大手企業が主催したり、参加するようになっています。


これは、多くの国内企業が自社単独では、新規の事業展開を行うことが難しいので、ベンチャー企業との連携・協業(アライアンス)、つまりオープンイノベーションのやり方で、活路を見出したいとの熱意をもっていることによります。


しかし、私の支援先企業が参加したアクセラレーターのイベントでは、参加した多くの国内企業が、単なる聞き役に徹底しており、新規事業拡大を共に、短期間で行う意欲が低く、ガッカリしました。


この企業は、この後、現在までどのアクセラレーターのイベントに参加しておりません。


私は、今まで数多くのベンチャーや中小企業と、中堅・大手企業との連携・協業(アライアンス)、ベンチャーや中小企業同士の連携・協業(アライアンス)を支援してきました。


その経験からも、上記するアクセラレーターのイベントにおける、中堅・大手企業の姿勢は創造できます。


私は、最近、中小企業の新規事業立上時に、米欧企業との積極的な連携・協業(アライアンス)を行うやり方を取り入れています。


これは、国内の中堅・大手企業と会話するよりも、連携・協業(アライアンス)を組めるか、組めないか、支援を受ける・受けないの結論が、迅速に得られることにあります。


まだ数回ですが、米シリコンバレーで行われるアクセラレーターのイベントに参加する企業の支援も行いました。


このアクセラレーターのイベントに参加すると、多くの米国企業から厳しいコメントや指摘を多く受けます。


確かにこのようなコメントや指摘を受けると、多くの場合、へこみます。しかし、彼らの指摘やコメントは、当方の不明確な部分をとらえており、新規事業立ち上げ時の弱点理解につながります。


一般的に、シリコンバレーでのアクセラレーターのイベントでは、ベンチャーや中小企業の技術的なやり方や内容には興味がなく、当方のビジネスモデルの新規性や差別化・差異化ポイントなどの有無と、対象市場の大きさを含めて、事業収益を確保・拡大するやり方が、明確であり合理的なことです。


このビジネスモデルの実現性の確認が、実際に短期間で行う「仮説検証」になります。


米国の支援企業は、この短期間で行う「仮説検証」を支援してくれるのです。


私の支援先企業は、例外なく、海外向けの英語版Webサイトをもっており、積極的に情報発信をしています。


情報発信の目的は、米欧市場での販路開拓・集客と、連携・協業(アライアンス)を組む相手;パートナー募集を行うことにあります。


何社かは、自社の英語版Webサイトのコンテンツに興味をもった海外企業と会話を行って、連携・協業(アライアンス)を組むことにつながっています。


また、米シリコンバレーでのアクセラレーターのイベントに招待された企業もあります。


また、米欧企業の連携・協業(アライアンス)先を見つけるやり方の一つに、有力な展示会に出展して、関心のある企業とのビジネスミーティングをもつことがあります。


もちろん、海外展示会への出展は、多額のコストがかかりますので、費用対効果を最大化するために、展示会選びと入念な事前準備が必要になります。


国内のベンチャーや中小企業は、自社の状況に応じて、最適なやり方で、自社の新規事業の立ち上げを加速させる、アクセラレーターのやり方で、行うことが重要であり、必要です。


よろしくお願いいたします。


グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁



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