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調査とネット検索の違いについて [情報調査]

                           2010年5月5日 

皆様、こんにちは。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は、調査について書きます。
最近、調査とインターネット検索(ネット検索)の違いについて何度か質問を受けました。
私は、調査は「目的や調査後の実行を考えて調べること」で、検索は、調査を行う方法の一つで情報やデータを収集する事と、回答しました。

その後に、でも「調査」は調べることであり、「検索」も調べることなので、両方とも意味は同じではないかと再度問い合わせがありました。


そこで、今回は山本が自分の経験や今の仕事で行っているやり方に基づいて、「調査」について説明することにしました。

「調査」について語るときに、何時も頭の中に出てくるのは、私のセミナー受講生に読書することを薦めている、上野 佳恵氏が書かれた 『情報調査力のプロフェッショナルビジネスの質を高める「調べる力」 』  です。
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上野氏は、この著書の中で「調べるサイクル」すなわち、調査するサイクルについて以下のように記述しています。

1.知識ギャップの認識

2.自分の情報源リストとのすり合わせ

3.情報の獲得

4.検証・判断

5.伝達

6.自分の情報源リストの整備

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このプロセスをビジネスの現場にあてはめて考えると、以下のようになります。

ある事柄について調べる、たとえば、“競合他社の状況”について調べることとします。

1.知識ギャップの認識;自分の持っている情報と調べる事柄を明確化します。
例えば、(1)事業内容、(2)業績、(3)競合商品やサービスの内容、(4)組織、(5)研究開発体制、(6)販売・サービス体制、など

2.自分の情報源リストとのすり合わせ;1項の調べなければならない項目について、自分がどの程度知っているか確認し(情報源リストの棚卸)、新規に調べる項目をリストアップする。ここでは、1項の(1)から(6)項までの全てとします。

3.情報の獲得;調べる項目の獲得をネット検索、図書館、業界新聞などから行う。この時にもっとも便利なのが“ネット検索”です。GoogleやYahooの検索エンジンを使って情報収集を行います。
ネット検索では、企業名を入れて当該会社のWebサイトに行ったり、競合商品・サービスに対する評価やコメントなどを入手するように調べます。

4.検証・判断;収集・獲得した情報の内容・信頼性を確認します。確認した情報を使って、調べる事柄のまとめを行います。今回の事例では、競合他社の状況を(1)から(6)項までの観点からまとめます。

5.伝達;まとめた情報を上司や関係者に報告・説明します。

6.自分の情報源リストの整備;今回調べた情報源が新規のものであれば、自分のデータベースとしての引き出しを更新しておきます。また、過去調べた内容自体も最新のものにしておきます。この作業を積み上げていくと、自分のデータベースの強化が図られ、次回の作業時間の短縮につながります。


上野氏は、上記調べるステップ全てが、「調査」であると述べています。
私もこの考えに賛成です。

「ネット検索する」行為は、上記3項の“情報の獲得”になり、調査行為全体の一部分となります。


よろしくお願いいたします。
以上、

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁


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