5.他社との共同設計の展開;(4)部品設計のロードマップ策定時の注意点 [アライアンス先の選定実施]
2006年9月13日
今回から、設計期間の短縮を目的にした部品の共同設計の連携先候補選定を例にとって、考慮する下記7つの項目について、(A)から順番に各項目に対するポイントを述べて行きます。
(A)部品設計のロードマップ(スケジュール)
(B)自社と相手先の役割分担
(C)当該部品の設計評価方法
(D)設計コストの分担
(E)当該部品の所有権/権利
(F)特許・ノウハウの取り扱い方法/所有権
(G)当該部品の扱い
●部品の改良/バージョンアップの方法(ファームウエアなど)
●生産/調達方法(調達コストを含む)
●売値を含む部品の外販の可能性、など
(A)部品設計のロードマップ(スケジュール)
他社と部品を共同設計する場合、お互いにかけられるコストと時間に制限があります。
自社の連携目的は、設計期間の短縮ですので、相手先の目的・状況を確認しながら、技術検証内容に基づき最短で共同設計出来るスケジュールの策定を目指します。
対象部品にもよりますが、設計期間は3ヶ月から6ヶ月の短期決戦型として短期間で成果がでるようにした方がプロジェクトを運営しやすいです。
全体のスケジュールを考えるとき、先ず行う事は、共同作業の内容を自社と相手先との間で共同で検討・設計する部分、自社・相手先で独自に検討・設計を進める部分を明確化することです。
これらの明確化された各部分(コンポーネント)を組み合わせて、全体のスジュールを策定します。
各コンポーネントの順番決めと、次のステップに移るときのチェックポイントを明確化しておくことも大事です。
また、プロジェクト全体の進捗状況を確認し、調整するための確認ポイントも全体のスケジュールの中に組み入れておきます。
各コンポーネントの設計作業が遅れた場合も想定し、スケジュール全体の遅れにつながらないようにする為にも、この確認ポイントの設定は必須です。
スケジュール策定は、相手先との意思疎通を十分に行う必要があります。
そのために、スケジュール検討は、自社と相手先のエンジニアで会議などを頻繁に開催して技術的な詰めを行い、共通理解を持って双方が合意できるものにします。
不明解な部分を残さないようにして、全体のスケジュール策定を行うようにする事が肝要です。
次回は、(B)自社と相手先の役割分担 について述べます。
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