3.他社との共同設計の展開;(2)共同設計の連携候補選定 [アライアンス先の選定実施]
2006年9月4日
今回は、(2)共同設計の連携候補選定について 述べます。
事業連携の候補先選定のキーは、相手先と”Win/Win”スキームが成り立つかどうかです。
共同設計の目的は、ビジネス現場では幾つもあります。その中からここでは、”部品の設計期間の短縮”を目的とした事例で述べます。
◆部品の設計期間の短縮”として連携先の候補を探し話し合った結果、相手先が興味を示した場合、相手先は通常下記目的で自社との事業連携の可能性を考えます。
●連携先の候補自体は、大体のケースでは自社と同じ業界でビジネスを行っているメーカーになりますので、既に知っている・紹介を受けた、或いは、各種トレードショー・同業種交流会などで知り合ったメーカーから選びます。
◆連携先候補の目的;
●当該部品の設計コストの削減、Or
●当該部品の実装・商品化までのリードタイム短縮、Or
●新規事業機会としての当該部品の供給・外販、
など
連携候補先との共同設計は、お互いに"Win/Win”スキームのメリットを見出せるかどうかになります。
最終的に、連携候補先を選定するには、連携スキームの内容をリストアップして、お互いにメリットが享受出来る条件設定が各項目ごとに可能かどうか見極めます。
連携スキームの内容は、以下の項目になります。
(1)部品設計のロードマップ(スケジュール)
(2)自社と相手先の役割分担
(3)当該部品の設計評価方法
(4)設計コストの分担
(5)当該部品の所有権/権利
(6)特許・ノウハウの取り扱い方法/所有権
(7)当該部品の扱い
●部品の改良/バージョンアップの方法(ファームウエアなど)
●生産/調達方法(調達コストを含む)
●売値を含む部品の外販の可能性、など
上記項目の確認結果に基づき、双方が共同設計のメリットを見出せる相手を連携先として選びます。
これらの項目ごとに合意した内容に基づいて、具体的な活動を開始します。
次回は、連携先との共同プロジェクトの活動方法や注意すべき点について述べます。
今回の記事について、ご関心或いはご質問がある方は、私まで下記アドレスにeメールにてご連絡下さい。
私は、すぐにはご回答出来ない場合もありますが、24時間以内にはご連絡します。
よろしく御願いします。
以上、
コメント 0